奈良 明日香村 asukamura,nara

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明日香村(あすかむら)は、奈良県の中央付近に位置している村です。

中央集権律令国家の誕生の地で、1400年前の飛鳥時代の宮殿や史跡が多く発掘され、

日本で唯一、全域が古都保存法対象地域の自治体です。

自然豊かな山や川、田畑に囲まれ、多くの歴史や文化に触れることができます。

また明日香村特別措置法によって、村全体の世界遺産登録に向けた計画が具体化しています。

今回は、飛鳥駅からアクセス可能な1日観光コース明日香村の歴史を感じることができる、

遺跡・史跡、寺院などのおすすめスポットをいくつか紹介します。

◆高松塚古墳◆

高松塚古墳

高松塚古墳(たかまつづかこふん)は飛鳥の西南、檜隈の里の文武天皇陵近くにあり、

奈良県高市郡明日香村(国営飛鳥歴史公園内)に存在する古墳。

7世紀末から8世紀初頭の藤原京期(694年~710年)に築造された終末期古墳で、

直径23m(下段)及び18m(上段)、高さ5mの二段式の円墳です。

1972年に極彩色の壁画(国宝)が発見されたことで一躍有名になりました。

被葬者は特定されておらず、天武天皇の皇子説、臣下説、朝鮮半島系王族説の3つの説があります。

本物の壁画は修復中のため見ることはできませんが、

古墳西隣には高松塚壁画館があり、極彩色の壁画の模写や復元模型が見られます。

高松塚壁画館

<高松塚壁画館 ご利用案内>

開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 12月29日~翌年1月3日
入館料 一般 250円  大学・高校生130円、中学・小学生70円
アクセス 近鉄飛鳥駅から徒歩12分 、又はバス停「高松塚」
所在地 奈良県高市郡明日香村大字平田439
TEL 0744-54-3638

◆石舞台古墳◆

石舞台古墳は、古墳時代後期(6世紀末~7世紀前期)の

日本最大級の横穴式石室を持つ飛鳥を代表する古墳のひとつです。

築造は7世紀の初め頃と推定され、元々は1辺約55メートルの方墳だったとされていますが、

早い時期に古墳上部の盛土が失われ、現在は巨大な石室が露出した姿となっています。

大小約30個の花崗岩が使用されており、

特に天井岩は一番大きな石で約77トンで総重量は2,300トンと推定されています。

その形状から『石舞台』と呼ばれるようになったと言われていますが、

昔々、狐が女性に化けて石の上で舞を見せた話、

旅芸人がこの巨石を舞台に演じた話などもあります。

この石舞台古墳に埋葬された人物は明らかではありませんが、

6世紀後半にこの地で政権を握っていた大化の改新で滅ぼされた、

蘇我入鹿の祖父である蘇我馬子の可能性が高いと言われています。

<基本情報>

入場時間 8:30~17:00(受付16:45まで)
休業日 年中無休
入場料 一般 300円  高校生〜小学生100円
アクセス バス停「石舞台」下車して徒歩3分
所在地 奈良県高市郡明日香村島庄133

◆飛鳥寺◆

飛鳥寺(あすかでら)は、奈良県高市郡明日香村にある寺院。

6世紀末から7世紀初めの推古4年(596)、

蘇我馬子の発願で建てられた日本最古の本格的仏教寺院です。

三金堂が塔を囲む大寺で、法興寺 (仏法が興隆する寺の意)元興寺とも呼ばれています。

平城遷都に伴って奈良の地に新たに元興寺が建立されて以後は、本元興寺と呼ばれました。

鎌倉時代に伽藍の大半が焼失し、現在の本堂は江戸時代に再建されたものです。

本尊の銅造釈迦如来坐像(重要文化財)は創建時、飛鳥時代の作で日本最古の仏像で、

『飛鳥大仏』の名で親しまれています。

寺の西側には蘇我入鹿の首塚と呼ばれる五輪塔が残り、境内には山部赤人の歌碑があります。

現在の宗派は真言宗豊山派。新西国三十三箇所第9番札所になります。

<基本情報>

開館時間 9:00~17:30 10月~3月 9:00~17:00(入館は15分前まで)
休館日 4月7日~4月9日
入館料 一般・大学生 350円  高校・中学生250円、小学生200円
アクセス 近鉄 橿原神宮前駅東口から明日香周遊バス「飛鳥大仏前」下車 徒歩1分
所在地 奈良県高市郡明日香村飛鳥682

◆そのほかのスポット◆

●撮影コラム●

古都奈良を代表するエリアの「明日香村」。

学生時代に一度は耳にしたことのある史跡や名所を巡る旅でした。

村全体が自然豊かな緑いっぱいの風景で、とても気持ちが穏やかになりました。

今回私はレンタカーでいくつかのスポットを巡りましたが、

最寄りの「飛鳥駅」からレンタサイクルで観光する方もたくさん見られました。

カメラ片手に古都の風を感じながら、時折足を止めて撮影すると、

一日があっという間に過ぎてしまいました。

一つの場所に長居すると見どころを一度では周りきれなかったりするほど、

歴史好きにはとても魅力あるエリアなので、何度か足を運んでみるといいと思います。

食べる

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夢市茶屋の古代米御膳

石舞台古墳のそばにあるレストラン。

木の温もりが感じられる店内で落ち着いた空間です。

古代米御膳がおすすめで、いろんな小鉢を味わえる定食なので人気です。

アクセス

【電車】
大阪方面から 近鉄あべの橋駅から『吉野行』で飛鳥駅まで特急で約40分。
京都方面から 近鉄京都駅から『橿原神宮前行』橿原神宮駅で『吉野行』に乗換で飛鳥駅。特急利用で所要時間約1時間。

 

【車】
大阪方面から 西名阪自動車道・大和郡山ICより国道24号線橿原市方面へ南下。橿原市より国道169号線で南下。所要時間約1時間。
京都方面から 国道24号線を 奈良市から大和郡山ICの交差点を経て橿原市方面へ。橿原市より国道169号線で南下。所要時間約1時間。