栃木 日光 華厳の滝 kegonnotaki,nikko,tochigi

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48もの滝が点在する日光周辺で、最も有名なのが「華厳の滝」。

発見者は勝道上人と伝えられ、仏教経典のひとつである華厳経から名づけられたと伝わります。

華厳の滝は、袋田の滝(茨城県)、那智の滝(和歌山県)とともに日本三名瀑と言われます。

霧降の滝、裏見の滝と合わせて日光三名瀑湯滝、竜頭の滝と合わせて奥日光三名瀑

また日光・奥日光の三名瀑を合わせて日光五名瀑と言われることもあります。

日光国立公園内にある男体山噴火によってせき止められた中禅寺湖の水が、

落差97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な滝で、

滝から落ちる水の量は毎秒平均3tと言われています。

また、多いときは55t、少ないときは0.3t以下になることもあります。

中禅寺湖から華厳の滝上流側までの流れは大尻川と呼ばれ、

その大尻川から水量を調節できるようになっていて、

下流に水力発電所があり電力需要や防災などに役立っています。

撮る

●撮影スポット情報●

華厳の滝は、四季折々違った景色を楽しめることができ、

初夏の5月には清々しい新緑、6月にはイワツバメがたくさん飛び回り、

冬の1月から2月にかけては十二滝と呼ばれる細い小滝が凍るため、

滝全体が氷瀑化しブルーアイスに彩られ、とても幻想的な景観です。

今回は秋の紅葉の最盛期に訪れることができました。(112日撮影)

撮影おすすめスポットですが、華厳の滝には2カ所の観瀑台があります。

1つ目は駐車場からすぐの渓谷北岸から見下ろす位置にあり、

「華厳滝エレベーター」乗り場の横にある無料の観瀑台。

ここからでも十分撮影が可能ですが、滝をもっと近くで見てみたいときは、

有料の「華厳滝エレベーター」に乗り、滝つぼのある約100m下までおよそ1で行けます。

そこに滝を間近で見ることができる2つ目の観瀑台があります。

この観爆台から見る爆音とともに水しぶきが弾ける壮大な滝つぼは迫力満点です。

撮影を行う際は、しっかりカメラの防水対策をしていきましょう。

●その他のおすすめスポット●

◆明智平(あけちだいら)◆

日光市街地から国道120号でいろは坂を経由して、

車窓からたくさんの木々が紅葉しているのを眺めながらのドライブは最高です。

しかし紅葉の最盛期で休日ともなると大変渋滞するので時間には余裕を持ってお出かけください。

第二いろは坂の終点近くにある「明智平(あけちだいら)」も絶景スポットのひとつです。

明智平は標高約1,400mに位置し、目の前に紅葉した男体山が望めます。

また食事処とお土産を買えるドライブインや明智平展望台につながるロープウェイがあります。

明智平の名前の由来は、明智光秀が名づけたと言われ、

その昔、山崎の合戦で比叡山に逃げ「天海僧正」を名乗るようになった明智光秀が、

自分の名前をどこかに残しておきたくて、

日光で一番眺めが良いこの地に「明智平」と命名したと伝えられているそうです。

時間があれば「明智平ロープウェイ」(往復大人740円、子供380円)に乗り、

3分で到着する「明智平展望台」から中禅寺湖と流れ落ちる華厳の滝が一望でき絶景です。

●撮影ワンポイントコラム●

◆紅葉の撮影◆

今回は紅葉の撮影を行う際に、

鮮やかな色や繊細な描写を最大限引き出すためのカメラの基本設定をご紹介します。

まず「撮影モード」は絞り優先オートで絞りの効果を生かします。

雄大な景色の近景から遠景までをシャープに写すならF816まで絞ります。

葉のアップなどボケ感を表現したいならお持ちのレンズの最小絞りF2.85.6にします。

「シャッター速度」は手持ち撮影の場合、手ブレが心配なので基本1/125秒以上に設定しましょう。

ただし望遠レンズを使用する場合、手ブレしやすいので三脚を使用したほうがいいでしょう。

ISO感度」はお待ちのカメラの最高画質を得られる最小のISO100200にセットし、

手持ち撮影で曇天の場合はISO400800に感度を上げます。

「ホワイトバランス」は日中の自然な色合いや光の効果を生かすため「太陽光(晴天)」モードで。

もし曇や雨のとき紅葉の色が青みがかる場合は「曇天」モードで暖かみのある色調にしましょう。

「仕上がり設定」は適度なコントラストとメリハリのある描写となる「風景」モードか、

優しい色合いと滑らかな階調を再現する「スタンダード」や「ニュートラル」がおすすめです。

最後に「ピント合わせ」についてですが、

引きの撮影なら画面の中央付近にピントを合わせて絞り込みます。

寄りで撮影するときは主役の紅葉した葉にしっかりとピントを合わせましょう。

以上を参考にして撮影にチャレンジしてみてください。

食べる

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華厳の滝駐車場の向かいにある食堂で、1階は土産物屋になっています。

お座敷席もあり、ゆったりとくつろいで食事ができます。

日光名物の湯葉や、山菜そばの定食などがおすすめです。

アクセス

【電車・バス】
浅草駅–(東武特急スペーシア)–「東武日光駅」約100分。
東京駅–(東北新幹線)–宇都宮駅–(JR日光線)–「日光駅」約110分。
JR・東武日光駅よりバス乗車約40分「中禅寺駅」下車、徒歩5分。
【車】 東北自動車道 宇都宮I.Cより日光宇都宮道路に入り、約30分。
清滝I.Cからいろは坂を進み約30分。
関越自動車道 沼田I.Cより約90分