神奈川 横浜みなとみらい 万国橋 bankokubashi,minatomirai,yokohama,kanagawa

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万国橋(ばんこくばし、萬國橋)は、神奈川県横浜市中区海岸通4・5丁目(北仲通地区)と、

新港1・2丁目(みなとみらい新港地区)の間の運河に架かるコンクリートアーチ橋で、

馬車道から通じる万国橋通りと新港地区を結んでいます。

初代が架けられたのは明治期で、現在の万国橋は昭和15年(1940)に完成した2代目です。

開港から40年経ち、貿易量が急増していた横浜港では、

港の近代化を図るため明治32年(1899)から改たに築港工事が始まりました。

初代万国橋は明治〜大正にかけて行われた新港埠頭(当時は税関埠頭と呼ぶ)の埋立工事に伴い、

埋立地と関内地区を連絡するために建設された橋で、明治37年(1904)に完成しました。

橋は全長36.6m、幅15.9mのアーチ型鋼橋(ボウストリングトラス)で、

上部にはランプを吊るす櫓のような照明灯が設置されるなど個性的なデザインの橋でした。

また初代万国橋は関東大震災のときも甚大な被害が及ばずに残りました

その後、近代化とともに交通量も増えたことから、

第二次世界大戦中の昭和15年(1940)に現在の鉄筋コンクリートアーチ橋に架け替えられます。

橋の両側にある石積み護岸は、この架け替えの際にもあまり手が加えられず、

今もなお、運河に描くなだらかなアーチのラインが美しく当時の面影を残しています。

その後、税関設備として架けられ横浜港の発展に寄与してきた万国橋。

平成3年(1991)には、『かながわの橋100選』に選定されています。

現在、馬車道側から橋を渡った新港地区は「みなとみらい」と呼ばれる観光地として生まれ変わり、

橋も役割を変え、たくさんの人や車が行き交っています。

また橋から見る「みなとみらい」の眺めは横浜で人気の夜景スポットになりました。

撮る

●撮影スポット情報●

万国橋から望むみなとみらいは横浜を代表する撮影人気スポット。

水面に映り込む「逆さみなとみらい」が見れる名所で、

ドラマのロケ地としても数多く利用されたことがある場所です。

みなとみらい地区の横浜ワールドポーターズから馬車道へ向かう途中にあるため、

昼夜ともにたくさんの地元の方や観光客がここからの眺望を楽しんでいます。

万国橋に隣接した北仲通北第三公園は、くつろげるベンチもありデートにもおすすめの場所です。

また毎年クリスマス時期に開催される「みなとみらい21オフィス全館ライトアップの際は、

光のイルミネーションを撮影をするカメラマンでいっぱいになります。

昼間の景色も良いですが、おすすめの撮影時間は2パターン。

ひとつは夕方の少し空が明るいときから日の沈む夕焼けを撮影する時間

太陽が沈む2030分くらいに刻々と変わる西の空の夕焼けのグラデーションを撮影できます。

もうひとつは真夜中に暗くなった空とオフィスビルの灯りを撮影する時間

多くのオフィスの消灯時間は22時ごろなので、暗くなった21時頃がおすすめです。

移りゆく空のグラデーションとキラキラと輝くオフィス群の灯り。

どちらを主題に撮影をしたいかによってシャッターを切る時間を選ぶとよいでしょう。

●その他のおすすめスポット●

コスモクロック21

みなとみらい遊園地コスモワールド内にある大観覧車「コスモクロック21」。

横浜のシンボルで全高112.5m、定員480名の世界最大の時計機能付き大観覧車です。

1989年(平成元年)に開催された横浜博覧会の出展施設、

「コスモワールドこども共和国」内のアトラクションとして建造されました。

名称は横浜博覧会のテーマで宇宙を意味する「コスモ (Cosmo) 」、

時計を意味する「クロック (Clock) 」、21世紀を意味する「21」が由来です。

観覧車の中央には巨大なデジタル時計、支柱部(回転輪)にネオン管のイルミネーションを設置し、

光により「60」の秒数および分数を刻む構造で世界最大の観覧車および時計」として、

ギネス・ワールド・レコーズに掲載されたこともあります。

その後、1999年(平成11年)の移築時にイルミネーションもリニューアルされ、

毎時15分ごとに回転輪(ネオン管)を利用した打ち上げ花火のような演出になり、

夜には四季によって色も変わるライトアップもされるようになりました。

さらに、2016年に大観覧車のライトをLEDにフルリニューアルし、

より一層明るく見やすい幻想的な光の世界を演出しています。

休日はたくさんのファミリーやカップルが訪れ、

夜は横浜みなとみらいの夜景を一望できるため人気のデートスポットになりました。

大観覧車の約15分の空中散歩では、

昼は横浜の街の360度パノラマを、夜は宝石のように輝く美しい夜景を満喫できます。

ちなみに大観覧車の夜景撮影のおすすめの場所は、

クイーンズタワーAの1Fにあるハードロックカフェ前テラス広場からがベストです。

 

●撮影ワンポイントコラム●

夜景の撮影

今回は、きれいな夜景写真を撮影するためのポイントとコツをご紹介します。

【撮影モード】

夜景を撮影するときはシャッタースピードを自由に設定できるマニュアル(M)モードか、

シャッタースピード優先(S)モードで、露出を設定するのがおすすめです。

思い通りに最適な明るさや色彩で写真を表現することができます。

【シャッタースピード】

夜景は暗い場所での撮影になるので、たくさんの光を取り込んで明るくする必要があります。

そこでポイントとなるのが、シャッタースピードの調節。

シャッタースピードを遅くするほど、より多くの光を取り込むことができます。

まずは前述のシャッタースピード優先(S)モードに設定するのがおすすめです。

十分に光を取り込むために、シャッタースピードは4秒より長く設定してみましょう。

【絞り】

夜景をマニュアルモード(M)で撮影するときは、絞りの調節も重要です。

夜景撮影では、絞りはF8.0を目安に設定しましょう。

絞りを絞ることで全ての風景にピントを合わせ、シャープで光の線が長くきれいな写真になります。

しかし、あまり絞りすぎると逆に画質が悪くなり、

ざらざらとしたノイズの強い写真になってしまうので注意が必要です。

【三脚使用】

夜景をきれいに撮影するには、三脚を使って撮影するのが一番大切です。

三脚にしっかりと固定し、手ブレを気にせずシャッタースピードを遅くすることができます。

その分、ISO感度は低め(800〜1000)に設定してノイズを抑えます。

しかし、きちんと固定しても手でシャッターを押す瞬間にブレてはいけないので、

レリーズやリモコンを使用して、手ブレを防止しましょう。

もし持っていない場合はセルフタイマー機能でも代用できます。

【構図】

横向きの写真と縦向きの写真ともに、

主題をきちんと強調するためには地上の部分と空の部分のバランスが重要です。

日が沈むの空のグラデーション、夜景に灯るオフィスビルの明かりなど、

撮影するシチュエーションや表現に合わせて、空とビルのバランスを変えてみてください。

【時間帯】

特に重要になるのが撮影時間帯。

おすすめは「トワイライトタイム」とよばれる、日没後20〜30分くらいの薄明かりの時間帯

夜景は日が暮れて時間が経つごとに街明かりが減り、深夜になると真っ暗になります。

「トワイライトタイム」は季節や天候によって時間帯が変わるので、

あらかじめ天気の良い日を狙って撮影に行きましょう。

また撮影する方角も重要なポイントで、おすすめは西向きの方角

太陽が沈んでゆく空が赤から紫のきれいなグラデーションになります。

ベストな時間で撮影するため日没前から準備しておくのがいいでしょう。

事前に撮影したい構図を決めてカメラセッティングをすませてその時を待ちます。

そして数秒から数分ごとに思いのままシャッターを切っていきましょう。

食べる

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ル サロン ド レギューム

万国橋のすぐそばにある「ル サロン ド レギューム」。

カジュアルな雰囲気ですが、店内はとてもおしゃれで上品なフレンチレストラン。

月替わりのランチ、ディナーのコースがあり、極上のワインとともに格別な料理が味わえます。

クリスマスシーズンや記念日など特別な日におすすめのお店です。

アクセス

【電車】

みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩10分。「馬車道駅」から徒歩5分。
JR根岸線「桜木町駅」から徒歩10分。

【車】 首都高速横羽線を横浜方面、みなとみらいランプから5分。近隣駐車場あり。